【NO.9】チームの状態を客観的に把握する

リーダーがチームを率いて与えられた目標を達成する。そこには必ずそれなりのロジックなり、法則性みたいなものがあるのではないか?私はサントリーでの数々の失敗や成功の経験を重ねていくうちに、ふとそう考えるようになりました。いやロジックや法則性とまではいかなくても、「これをやったらチームは絶対に機能しない」、「これをやれば、必ずチームに結束力が生まれる」といった確信から学んだいくつかの事例をまとめてみようと考えました。

私の著書「リーダーが壁にぶちあたったら読む本」(あさ出版)の中でも紹介していますが、過去を振り返ってみると、リーダーとして数々の失敗を重ねてきた私でしたが、よくよく考えてみるとチームを率いて大成功した事例はひとつだけありました。この唯一の成功事例を詳細に因数分解し、そこから得られる普遍的な「解」はないものだろうか・・・ そしてそれが、出向先である今の中小企業でどう生かされているだろうか・・・ 

そして私は、私が赴任した4年前の会社の状態と、現在の会社の状態を比較するとどのように変わったのかについてふと思いを巡らせ、更には「リーダーとしての私が会社をどう変えたのか?」という単純な問いかけをしてみました。すると分かりやすく会社の状態を客観的に数値で表している指標があことに気づきました。それはグループ本体であるホールディングスが本体及びグループ会社全社に対して毎年行っている「職場満足度意識調査」の「総合満足度スコア」です。詳しい数値は社外秘なのでここでは申し上げられませんが、この数値を客観的に振り返ることで、会社のビフォー&アフターの全体像を大まかにつかんでいたのです。グループ会社内における「総合満足度スコア]の結果から言うと、私が来た時は最低レベルのスコアであったものが、年々上昇し、遂に今年はトップレベルのスコアにまで昇りつめていました。

このように、自分の率いる組織が健全な状態なのかどうかを客観的に知ることは非常に重要だと考えています。一般の人が定期的に「身体検査や人間ドック」で身体の状態を知るように、リーダーが自分のチームの状態がどのような状況になっているのかを知るすべがなければ、病気を早期に発見することはできないのです。

会社の経営や、チームの運営においても、自分が率いる組織のコンディションを表す客観的な数値を把握し、そのスコア目標を設定し、その達成に向けてリーダーは全精力を奉げて行動しなければなりません。残念ながら、目に見える上辺だけの売上や利益指標だけでは組織全体の真の状態を把握することはできません。

私は、「結果の出る強いチーム」をつくる「VPIメソッド」を活用したコンサルティングを始めるにあたって、「組織・チーム診断」を行っていますが、ここで皆さんに、自分のチームが健全であるかどうかを知るための簡単な「問診票」をご紹介させて頂きますので、ぜひ自身やチームメンバーを対象に実施頂ければと考えています。

1.「Mission(目標と目的)」・・・目指す方向が明確で、メンバーに対してしっかりと腹落ちしているか

目次

経営者が組織の夢・ミッション・ビジョンを明確に打ち出している

➁ビジョン・ミッションが誰にでもわかりやすく、そらで言える

➂社員が集まって、ビジョン・ミッションについて議論する定期的な場がある

④仕事での日頃の判断に際し、ビジョン・ミッションに基づいて自ら行動している

⑤ビジョン・ミッションの真の意味合いを全社員が深く理解している

2.「Practice(戦略と実行)・・・目標達成の戦略が明確に示され、そのためのマネジメントが回っているか

①経営者が、目標を達成するための戦略を明確かつシンプルに示している

➁①の戦略に基づいて、具体的な戦術をメンバーが一緒になって考えている

➂戦術をうまく実行していくためのマネジメントの仕組みができている

④実行に向けてのサポートをリーダーが率先して行っている

⑤経営者が認めた戦略が正しいとメンバー全員が信頼お互いに信じている

 

3.「Inspire(刺激と鼓舞)・・・目標の達成に向けて、メンバーが一丸となって立ち向かっているか

①誰もがどんな意見でも気兼ねなく思ったことを言い合える雰囲気である

➁チーム内のメンバー同士がお互いを理解し、信頼し合っている

➂仕事を離れて、ワイガヤで気兼ねなくコミュニケーションができる定期的な場がある

④チーム内では「過去×マイナス思考」より「未来×プラス思考」の方が完全に優っている

メンバー同士の人間関係が円滑で、社内の雰囲気は非常に元気で明るい

 

【採点方法】

各3部門×5問の合計15問。1問5点満点。但し赤字の部分は10点満点

5点(ないし10点)…全くその通り/4点(ないし8点)…ほぼ当てはまる/3点(ないし6点)…どちらともいえない…2点(ないし4点)、全くあてはまらない…1点(ないし2点)

 

採点方法は、各3部門×5問で合計15問。但し赤字の設問だけは、10点満点とします。まずは自分自身で15問にチャレンジし総得点を出してみてください。そしてチームのメンバー全員にこの調査を実施し、チーム全体のの平均スコアを出されることをお勧めします。自分の結果とチームの平均とを比べて、極端に差が手でいる部分にチームの問題点が潜んでいる可能性が高いです。総合点数のみ方及び評価の仕方としては、

80点以上…「結果の出る強い組織」としてチームパフォーマンスが最高の状態といえます

60~80点未満…「結果の出る強い組織」に近い状態です。弱点部分を明確にして上を目指して下さい

40~60点未満…チームとしての基盤が固まっていません。弱点部分の補強が必要です

20~40点未満…チームとしての基盤ができていません。基本部分から取り組んで下さい

20未満…チームとしての基盤ができていません。基本部分から取り組んで下さい

 

このようにしてまず、「結果の出る強い組織づくり」の「VPIメソッド」は、この「組織・チーム診断」からスタートしていくのです

以上。

 

 

 

 

 

 

 

 

神田 和明

神田 和明

結果の出る強い組織づくりコンサルタント

株式会社チームフォース代表
中小企業の経営者に、コンサルティングとコーチングのハイブリッド型ソリューションで「結果の出る強い組織づくり」のサポートを行い、「活力」と「成果」をお届けしています
中小企業診断士/【BCS認定】プロフエッショナルビジネスコーチ/宅地建物取引士

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