【NO.8】「Inspire」の本質

前回の【NO.7】では、リーダーがチーム全体をどのようにして「Inspire(刺激と鼓舞)」し、やる気を高めていくかについてお話しさせて頂きましたが、今回の【NO.8】では、組織を「Inspire(刺激と鼓舞)」していく上で一番必要と思われる「チームシンパシー」についのお話をさせていただきます

メンバーが共通の目標に向かってベクトルを同じくし、お互いに助け合い励まし合いながらも、その一方で自身の成長に向けて互いに磋琢磨する姿は、まさに組織として理想の姿といえます。そんなチームは必ずといって良いほど、活力がみなぎり、確実に成果を発揮します。

このような強い組織の中に必ず存在するメンバー同士の「絆(きずな)」を、私は「TEAM SYMPATHY(チームシンパシー)」と呼んでいます。常に高いモチベーションを保ち続けるためには、強烈な「チームシンパシー」を作り上げていけるかどうかにかかっています。「SYMPATHY(シンパシー)」の意味を辞書で調べると、はじめに「共感・共鳴・同情」という意味がて出できますが、私が解釈するに「同情」というネガティブな言葉よりも、相手の考えや思いに「共感」するとか、自分も同じ考えである「共鳴」するというポジテイブな感覚で理解するのが良いと考えています。

共感とは、「心を同じくする、仲間意識を持つ」であり、共鳴は「良く理解できる、把握できる」という意味です。このようにまさに「チームシンパシー」がチーム内に醸成されることで、組織のメンバーが同じ意識の下で、心を同じくする仲間としてお互いがお互いを理解することで、強力な組織遂行力が養われると考えられます

ではこのチームシンパシーはどのようにして生み出されるのでしょうか。ズバリその答えとなるキーワードは「協奏と競争」にあると私は考えています。「協奏」とは複数の楽器で一つの曲を演奏すること、つまりは価値観の異なる複数のメンバーが理解しあい連携しあうことを意味しています。一方の競争は皆さんもご存知の通り、勝ち負けや優劣を人と競り合うこと、つまり健全な競争意識を持つということです。メンバー同士が「共感と共鳴」によって、組織内にいるメンバー同士の相互理解が進み、一つの目標に向かってそれそれの億割を果たすべき役割が明確になったとしても、それだけでは真の意味での「チームシンパシー」の醸成された組織は生まれません。

やはりそこに集うメンバー同士の健全な競争意識があってこそ、お互いの成長を加速させることができるのではないかと考えています。残念ながら、人は自分だけの力では成長できません。お互いの成長を横目で意識しながら、常に自分の立場に置き換えて自分自身を高めていかなければなりません。チームシンパシーがしっかりと醸成されている組織には、常にこの「協奏と競争が」両車輪としてバランス良く回転しているのです。

「チームシンパシー」を人間の体に例えるならば、「体幹」を意味していると私は捉えています。体幹の役割は体の軸として姿勢や動きを維持するという重要な機能を担っており、体幹が弱くては立つことも、体を曲げ伸ばしすることもスムーズに行うことはできなくなります。スポーツでいうなら、スキーのジャンプの選手が、ジヤンプ台から飛び出していく時、強風を受けながらも、体制を崩すことなく基本姿勢をキープしながら飛び続けることができるのも、選手の強い体幹が体全体をしっかりと支えているからに他ありません。

体幹の中心はリーダーの強い不退転の決意といえるでしょう。リーダーの役割は、チームの目指す方向とその意味合いをを明確に示し、それをしっかりとメンバー全員に浸透させることです。そのうえで、個々人がそれぞれのメンバーを尊敬&尊重し、ただ単に仲が良いなれ合いの関係ではなく、時には本音で自分自身の考えを真剣にぶつけ合いながら健全な競争意識の下で切磋琢磨する。

組織にそのようなチームシンパシーを作り上げることで、チームは「Inspire(刺激と鼓舞)」され、組織は別の生き物のように自主的に動き出します。そして自立自走しながらチームとしての新たな知識や知見をどんどん吸収して、さらに強い生命体として成長し続けることになるのです。そして常に強いエネルギーを発しながらあらゆる困難を乗り越え、決められた目標の達成に向けてメンバー全員が全身全霊でつき突き進んでいきます。結果の出る強い組織とは、強い絆で結ばれ、チームシンパシーに満ち溢れた集団といえるでしょう。

私がサントリーでのリーダーとしての長年の経験から体得したこの「結果の出る強い組織づくり」を体系化したものが「VPI」メソッドです。次回の【NO.9】では、いよいよこの「VPIメソッド」についてのお話しに入らせてもらいますので、皆さん、お楽しみに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神田 和明

神田 和明

結果の出る強い組織づくりコンサルタント

株式会社チームフォース代表
中小企業の経営者に、コンサルティングとコーチングのハイブリッド型ソリューションで「結果の出る強い組織づくり」のサポートを行い、「活力」と「成果」をお届けしています
中小企業診断士/【BCS認定】プロフエッショナルビジネスコーチ/宅地建物取引士

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