【NO.10】「Purpose経営」について考える

みなさんこんにちは。

中小企業診断士で、「結果の出る組織をつくる」チームパフォーマンスコンサルタントの神田です。今回は最近よく話題になっている「Purpose経営」について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

「Purpose経営」とは、企業として社会の中での存在意義を明らかにし、どのように貢献するのかを「パーパス」として掲げ、社内でパーパス達成のための様々な取り組みを行なう経営の在り方です。

SDGsやサステナビリティへの関心の高まり、ミレニアル世代のエシカル消費、ESG投資、VUCAの時代の到来など、「企業の社会における存在意義を考え、その存在意義を軸にして経営を行う」というパーパス経営を行なう企業が増えています。

過去から日本で実践されてきたものに「理念経営」がありますが、この「Purpose経営」とはどこが違うのでしょうか?まずは、「理念」と「Purpose」の違いから説明します。

まず二つの大きな違いは、「Purpose」が英語で、「理念」が日本語だということです。そういったことからも、「Purpose」ということばの解釈が日本語では適切に訳すことが難しいのではないかと考えます。

「Purpose」をそのまま日本語で意訳すると、目的、意図、目標、趣旨ということで、ちよっとわかりにくいですが、この「Purpose経営」というビジネス的観点から訳すると、組織や企業の存在理由や存在意義、つまり「何のためにこの会社があり、何を実現するために事業をするのか」を意味しているといえます。

それに対して「理念」とは、「物事のあるべき状態についての基本的な考え」を意味するといえます。つまり「Purpose」は存在理由や存在意義を、「理念」はあるべき理想の状態や未来象を意味しているといえるでしょう。

この違いを「主体」と「時間軸」で表すと、Purpose経営が「社会目線×現在=社会に対して今必要なこと」にフォーカスしているのに対して、理念経営は「自社目線×将来=目指す理想の姿」に注視してるといえます。しかし私はこの2つの違いを掘り下げて明確にすることはあまり意味がないと考えています。それよりもこの二つの関係性を深く理解することによって、企業が打ち出したい「志」や「信条」といったものをよりよくわかりやすく説明可能な体系として整理したいと考えました。

世の中の時間軸は常に「現在→未来」と流れていくし、物事の概念も「社会→個人」という概念で絞られてくるのではないかと思います。そういった意味で、ここでは、「Purpose」を「理念」よりもう一段高い上位概念として捉え、その「Purpose」の下に理念を位置づけることで、「現在→未来」「社会→自社」という形で企業の志や信条をより深く詳細に説明できるのでるのではないかと考えました。そして、理念経営をブレイクダウンしたものがMVV(Mission・Vision・Ⅴalue)に繋がっていますので、これらを全て含めて整理すると以下のようになります。

Purpose(パーパス)…その企業がなぜ存在するのか、社会的存在意義の宣言(社会×現在)

Mission(ミッション)…Purposeの実現に向けて果たすべき使命(自社×未来)

Vision(ビジョン)…Missionの実現に向けてのめざす理想の未来像・構想

Ⅴalue(バリュー)…Mission・Vision実現に向けての価値基準や行動指針

これをわが社(株式会社岩の原葡萄園)のミッション・ビジョンバリューを例にあげてわかりやすく解説すると

Purpose(パーパス)…日本ワインと地域社会への貢献を目指して

Mission(ミッション)…岩の原ブランドの価値向上

Vision(ビジョン)…創業150年(2040年)までに誰もが認める日本のトップワイナリーをめざす

Ⅴalue(バリュー)…①人としての人格を磨き成長を目指す、➁常にお客様の視点に立って行動、

          ➂リスクを恐れずチャレンジしも最後までやり抜く

しかし、ここで付け加えなければならないのは、「Purpose」と「Mission」の違いについてよくよく調べてみると、「Mission」という言葉の意味も数多くあり、その中には「Purpose」と同じような、人がその全てをささげる使命、天職、目的、目標という意味も含まれているので、あえてその企業が「社会にとっての存在意義」を強く協調したい場合のみ、「Purpose」と「Mission」を分けて表現するのが望ましいと私は考えました。実際に、わが社の経営理念は、あえてPurposeとして明示していません。経営理念として以下のMVVを打ち出しています。

Mission(ミッション)…岩の原ブランドの価値向上を通じて、日本ワインと地域社会に貢献する

Vision(ビジョン)…創業150年(2040年)までに誰もが認める日本のトップワイナリーをめざす

Ⅴalue(バリュー)…①人としての人格を磨き成長を目指す、➁常にお客様の視点に立って行動、

          ➂リスクを恐れずチャレンジしも最後までやり抜く

今後、チームフォースとしては、企業の社会的存在価値としての重要性の高まりを鑑み、「Purpose」をめざす企業の最上位概念と位置づけ、その下位概念として、のMVV(Mission・Vision・Value)を位置づけることにしたいと考えています。

最後までお読み頂きありがとうございました !  

 

 

 

 

 

神田 和明

神田 和明

結果の出る強い組織づくりコンサルタント

株式会社チームフォース代表
中小企業の経営者に、コンサルティングとコーチングのハイブリッド型ソリューションで「結果の出る強い組織づくり」のサポートを行い、「活力」と「成果」をお届けしています
中小企業診断士/【BCS認定】プロフエッショナルビジネスコーチ/宅地建物取引士

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