【No2】「Vision」を明示する

私は前回、「結果の出る強いチームづくり」に重要な3つの要素について、「Vision(目標と目的)」Practice(戦略と実行)」「Inspire(刺激と鼓舞)」を挙げさせて頂きましたが、今回は、一番最初のキーワードである「Vision(目標と目的)」ニついてのお話をさせていただきます。

リーダーが新しく率いるたチームにおいて、一番初めにとりかからなければいけないことは、この「チームが目指すべきゴールを明確に示す」ことです。まずは自分の率いる組織がどこへ向かうのかを分かりやすく示すことが、リーダとしての一番初めの役割になります。以下、この「Vision(目標と目的)」ニついて少し掘り下げて私なりの考えをお話しさせて頂きます。

は新しいチームを任されたとき、常に「チームの目指すべきVision(目標と目的)」を以下のように分かりやすく次の3つの内容かみ砕いてメンバーに言葉として示すようにしています。①「㎡isson(ミッション)」…チームに与えられた使命、➁「vision(ビジョン)」…将来めざすべき理想の姿、➂「value(バリュー)」…ミッション・ビジョンを実現するために必要な価値観と行動基準です。これらの言葉の定義づけについては、色々な考え方がありますが、メンバーにわかりやすく示すということを最優先において、敢えてその定義づけに関する議論は避けて話を進めさせて頂きます。

①「misson(ミッション)」
この言葉の意味はチームが何のために存在しているかといった「存在理由」を示すことだと考えています。これは一般の企業にあてはめれば、「経営理念」と呼ばれるもので、「企業の活動方針の基準となる基本的な考え」のことです。話を元の「misson(ミッション)」に戻して総括すると、その会社や、組織やチームが「何のために存在しているか」、「何をしなければならないのか」をその組織に属するメンバーにきっちりと示すことです。

➁「vision(ビジョン)」

このvisionを日本語に直訳すると、視覚や光景といった目に浮かぶという意味から、夢や未来像という形で解釈されています。つまり、「将来の理想の姿を目に見える形で表したもの」といえるでしょう。①の「misson(ミッション)」からのつながりで言うと、「misson(ミッション)」を実現していく上での、ある地点での「あるべき理想の姿」ということになると思います。一般的には「misson(ミッション)」がやや抽象的で不変なものであるのに対して、「vision(ビジョン)」はより具体的で可変性のある内容であり、具体的な数値目標が明示されることが多いと思います。これは、「vision(ビジョン)」がある時点で「達成できているのかどうか」という検証可能な判断基準が必要とされていることとも密接な関係があると思われます。

➂「value(バリュー)」

これは「mission(ミッション)」や「vision(ビジョン)」を実現していくうえでの行動の考え方や価値基準を示したものであるといえます。たくさんの人が組織に属していれば、それぞれの考え方や価値観そして求めるものもバラバラです。たくさんの人が、自分自身の物差しで物事を判断していては、基準がバラバラになり、思うようなパフォーマンスを発揮することが難しくなります。ですが、この「value(バリュー)」がはっきりと明文化されていれば、それぞれの考え方や価値観がバラバラ出あったとしても、チーム内においては、いちいちリーダーに細かな指示を受けなくても、これを同じ基準として皆が物事を判断し行動することができ、結果として会社としての一体化が保たれ、パフォーマンス向上につながると考えます。

あなたの会社やチームでは、この3つが明文化されているでしょうか?この3つから構成される総体としての「Ⅴision(目標と目的)」が「結果の出る強い組織」の基本的な骨格といえます。この骨格がしっかりしていなければ、人にたとえるならば、ちよっと転んだだけで、足を骨折したり、強い雨風にさらされた時には、しっかりと立っていられなくなるかもしれません。まさにこの「Ⅴision(目標と目的)」をメンバーに明確に示すことは「結果の出る強い組織づくり」に関しての基本中の基本=「1丁目1番地」であるといえるでしょう。

この①「Ⅴision(目標と目的)」は「しっかりと明確に示されていて、かつ明文化されている」。といった方々も多数いらっしゃると思います。れはそれで素晴らしいことだとは思いますが、ではそれをあなたの会社やチームのメンバーが心底理解しているでしょうか?①「Ⅴision(目標と目的)」が明確に示されているということと、それが会社やチームのメンバーにしっかりと理解されているということは、「仏を作る」のと「それに魂を入れる」ということと同様に、全く異なる次元の問題であると思っています。つまり「魂の入っていない仏」は何の意味もなさない単なる「木偶(でぐ)」であって、魂が入って初めて仏としての崇高な存在価値が生まれてくるのだと思っています。

以上をまとめると、「結果の出る強い組織をつくる」3つのキーワートのうちの一つである「Vision(目標と目的)」は、具体的には、「misson(ミッション)」…チームに与えられた使命、➁「vision(ビジョン)」…将来めざすべき理想の姿、➂「value(バリュー)」…ミッション・ビジョンを実現するために必要な価値観や行動基準の3つから構成されています。これが、「結果の出る強い組織づくり」に関しての「1丁目1番地」と言えますが、残念ながらそれが会社やチームのメンバーにしっかりと理解されていなければ、「仏つくって魂入らず」と同じことになり、まったくそれが機能せず、まさしく「絵に書いた餅」になってしまうので、「Vision(目標と目的)」を作って明示するのはもちろんのこと、しっかりとそれを会社やチームのメンバーに落とし込むことが最重要になってきます。次回は、この作り上げた「Vision(目標と目的)」をどのように組織に深く浸透させるかをお話ししたいと思っていますので、次回も楽しみにしてください。

なお、私が提唱する、「Vision(目標と目的)」には、①「mission(ミッション)、➁「vision(ビジョン)」、➂「value(バリュー)」の3つから成り立つという話から、「V(v)ision」というワードがダブっていてわかり難く、混乱すると思われる方もいると思われますが、一番初めの「Vision(目標と目的)」は、①と➁と➂を包括したものとして表した総合的なキーワードとして位置付けていて、➁の「vision(ビジョン)」のワードが正しい本来の意味あいを表しているものだと解釈頂ければと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

神田 和明

神田 和明

結果の出る強い組織づくりコンサルタント

株式会社チームフォース代表
中小企業の経営者に、コンサルティングとコーチングのハイブリッド型ソリューションで「結果の出る強い組織づくり」のサポートを行い、「活力」と「成果」をお届けしています
中小企業診断士/【BCS認定】プロフエッショナルビジネスコーチ/宅地建物取引士

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