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「やってみなはれの極意【その⑳】」~人生のセカンドステージを楽しもう~
このブログ「やってみなはれの極意」シリーズも早いもので、20回目を迎えることになりました。今回は、現在の私の心境について、ありのままに表現した内容、特に今後の仕事やプライベートな事柄について、今後の展望なども含めてお話ししたいと思います。早いもので、42年前に新卒で入社した私のサントリー人生もいよいよ来年の9月で晴れて卒業(定年退職)となり、私としては人生第二のセカンドステージに入ります。人生のセカンドステージと言っても、仕事としてのセカンドステージという意味であり、既に何度も転職をされている方にとっては、不可解な表現であることは否めません。一つの会社に定年まで勤め上げるということは、知らぬ間に自身の生活と会社とがほぼ一体化してしまっている状態であり、まさしく「人生=会社生活」の42年だったと言っても過言ではないと思います。今では時代が変わり、中途入社される方々のウエイトが急速に高まり、企業によっては、中途入社が新卒入社の数を上回っているケースも少なくはありません。一方では、一度も転職しないで一つの会社で定年を迎える人は、約3割程度いるというのも事実です。
いまの私の現状からお話すると、私は昨年の4月に、サントリーの関連会社である「岩の原葡萄園」の代表から、サントリー(株)の人事部へ異動となり、エキスパート職(役職を卒業した立場)として、組織のエンゲージメント向上・カルチャー醸成、シニア活躍推進、人財育成の仕事を担っています。その一方では、副業として二年前より、(株)チームフォース代表として、「結果の出せる最強のリーダー育成コンサルタント」として独自のビジネスを展開しています。この年になって人事部に配属されることになったのは、定年退職後を見据えた私のキャリア戦略の一環によるものです。近い将来、コンサルタントとして企業が抱える色々な課題を解決していくにあたり、サントリーでの残された時間を、人事部で組織開発や人材開発の実践経験を積みながら、少しでもお世話になった会社に恩返しができればと考え、人事部のトップにお願いして現在の部署に異動させてもらった次第です。予想通り、今のサントリーでの仕事の大半は、私の将来の仕事(現在の副業)と重なる部分が多く、非常にやりがいと緊張感を持って仕事に取り組めていると実感しています。なぜなら、今のサントリーでの業務に専心することが、そのまま自身の将来の仕事のスキルアップにつながり、本業と副業のシナジー効果を最大限に発揮できるからです。まさに一挙両得といったところでしょうか。
しかしながら、今のサントリーの仕事において一番困ることは、私がサントリーにいた6年前と比べて今の社内の景色や働き方が一変してしまっているということです。もちろん立場が管理職ではなく一兵卒になったこともあるのですが、色々な業務のリモート化が進み、ダイレクトコミュニケーションのウエイトが下がり、大半の業務がオンライン化してしまっていることです。契約書の電子契約、チームスのチヤットによる始業・終業の連絡、名刺の手配、決裁書のペーパーレス化等例をあげればきりきりがありません。まさに時代はデジタルリテラシーなくしては働けない時代になってしまっていることを実感しています。普通のシニアであればここで落胆するのでしょうが、幸い私は、前述した通り2年前に株式会社を立ち上げるにあたって、自分でホームページを相当な苦労をして作成(もちろん基礎ベースを購入して)し、エグゼクティブコーチングもオンラインで頻繁に行っていたため、かなり苦しみましたが、かろうじての環境変化にギリギリ対応できているのではないかと思っています。そして今の状態は、今後の自身の一人会社の運営にあたっての準備期間と考えれば、何でも自分でこなさなけれい状況に置かれることは決して悪くはないなと思ったりもします。
人生100年のうち、健康でいられる寿命を80年を考えると、大きく4つのステージに分けて考えられるのではないかと思っています。最初の20年は義務教育や高校・大学での生活を通じて、人間としての基礎を作る「学びの期間」、続いての40歳までの20年は仕事の基礎を作る「仕事の実力養成期間」(もちろん、20歳から40歳の期間に、すぐさま仕事の大きな成果を出す人もいるとは思いますが)、そして40~60歳までは仕事において会社や社会に貢献する「仕事を通じて会社に貢献する期間」、そして80歳までの最後の20年間は、自分の人生を楽しむ「黄金の期間」だと私は考えています。私は今まさにその人生の「黄金の期間」を過ごしているので、残りの人生を「自分の好きなように人生を楽しむ」ことを最優先すべきであると強く思っています。そして人生を楽しむためにはどのようなことが大切になってくるのかをよく良く考えた場合、私が常日頃主張しているのは、1.「健康」、2.「家族や仲間」、3.「自己実現(趣味や仕事を通じての)」、そして最後に「Some Money」という4つです。この4つをいかにうまく味方につけて、活用し楽めるかが、この「黄金期間」を謳歌する重要なポイントになるのではないかと考えています。
1つ目の「健康」についてですが、これは誰が考えても当たり前なこととはいえ、年齢を経てからも完全な健康をキープしつつけるのはそう簡単ではありません。「すべては健康あっての物種」と言われるように、健康でなければやりたいことができなくなります。健康であり続けるためには、日ごろの生活習慣が重要です。私自身を振り返ってみると、20~50代までは、サントリーでの永きにわたる業務用での営業活動で、毎日毎晩の暴飲暴食が続いたことによる不摂生がたたり、30年間、体重は常に100キロを超えていました。幸い、50歳に突入したころから一念発起し、ダイエットを試み、それ以降の10数年間は、70キロ代をなんとかキープできています。もし今に至るまであのままの体重でいたなら、現在私はこの世に生きていることはなかったと確信しています。そして現在、そのダイエットを切っ掛けとして始めた生活習慣が現在までも続いていることで、心身ともにすこぶる健康でいられることに心から深く感謝しています。週1回のスポーツジム(筋トレやスイミング)通い、毎日数キロほどのジョギング、年間180日程度の節酒日の3つの習慣は今でも細々と続けることができています。この3つの事柄に関しては、年間のトータル目標を数値化し、それらができたかどうか毎日ノートに書いてチエックするようにしています。
スポーツジム通いについては、前職の岩の原の社長時代は車ですぐ近くにジムがあったため、年間100回以上は通えていましたが、いまの港区港南では電車で約1時間近くかかることもあり、やむなく目標を50回/年程度(=1回/週)になってしまいましたが、やはり身体にある程度の筋肉量をキープし続けることは、若さと体力を保つうえでも重要なのではないかと考えています。筋肉は体を支え、関節を守るだけでなく基礎代謝を高めるため、体重管理や生活習慣病予防に寄与しますし、血糖値の調整や免疫機能の維持にも関与し健康な生活の基盤となります。60代に入ってくると過度な運動はかえってケガの要因となるため、年齢に応じた運動量にコントロールしていくことが必要だと考えています。私は、現在コナミスポーツクラブの週4回会員となっていて、港区港南にあるマンションから約1時間近くかかる目黒青葉台店(以前渋谷に住んでいた時にお気に入りだった)に通っています。この4回のジムでの運動を自分に課すことを習慣としており、また、自宅がある札幌においても、家から地下鉄で15分の所にある札幌店にも通えるので、月に一度帰省した際に、非常に便利に使わせてもらっています。気が付けば、このジム通いも12年にもなります。
毎日のジョギングですが、これは現在住んでいる港区港南から運河沿いを通って、品川シーサイド駅の先を経由し戻ってくる約8キロのジョギングルートを設定し、朝5時頃に起きて、1時間半ほどジョギングしています。ついでに後半途中の運河沿いで、15分間の瞑想を行うことで気分をリラックスさせています。これによって一日をすがすがしいリフレッシュした気分でスタートさせることができています。今は年間総走行距離を2,000キロに設定し、毎日走った距離を手帳につけるようにしています。毎朝の定期的なジョギングは、有酸素運動として心肺機能を高め、血行を促進することで心臓病や高血圧の予防に役立ちますし、基礎代謝が上がり、体重管理や脂肪燃焼に効果的です。またジョギングはストレスを軽減し、セロトニン分泌を促して気分を明るくする効果もあります。朝のジョギングはエネルギーを活性化し、1日のスタートを元気に切る良い習慣です。ときおり、前日に酒を飲みすぎて朝起きれないことも少なくないのですが、その日は一日なんだか気分がすぐれず、気持ちの悪い一日となってしまうため、なるべくこの習慣はしっかりと維持していきたいと思っています。
節酒日に関しては、お酒を飲むということ自体は大好きなのですが、私の場合、お酒を飲むとどうしても満腹中枢がおかしくなり暴食になりがちなので、体重コントロールの一環として、自身に180日の節酒日を課しています。ここ数年で120日から毎年10日くらいずつ増やしてきましたが、180日までに目標がストレッチされた今年は計画割れお起こして、160日前後で終わりそうな感じです。来年からは目標を160日に戻そうと考えています。体重も毎朝測ることを日華としており、80キロを超えないように頑張っていますが、冬場は80キロを超えることも度々あります。やはり中年になって太っていると年寄り老けて見えるし、オシャレをする気も失せるので、私にとって節酒日というのは、体重をキープし、若さを保つうえでの重要な生活習慣となっています。とはいえ、過度に食べたいものを我慢したり、自分が楽しめるだろう飲み会の誘いを断るということはしないように心がけています。節制と楽しみのバランスが大切だと思います。これらの3つの習慣のお陰で、今のところ常飲しているクスリは全くなく、健康診断も「眼底検査」以外は引っかかることもありません。
しかしながら常日頃健康だと認識している私が、一番気になっているのは「睡眠」です。私の毎日の睡眠が浅く、日中眠たくなることがよくあります。これは、どんなに遅く寝ても、いつも5時に起きるため、元来睡眠の質の低さに比べて、睡眠時間が少なく、睡眠に関しては質・量ともに問題ありと考えています。昔はさほど気にはならなかったのですが、最近「睡眠の良し悪しが健康に与える影響が大きい」という話を聞いて気になりだしました。質の良い睡眠は、身体の疲労を回復させ、免疫力を高めることで病気を予防する一方、睡眠不足は、肥満や高血圧、糖尿病など生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、ストレスや気分の不調を引き起こす原因となるとのことで、適切な睡眠時間を確保し、規則正しい生活リズムを維持することが、健康に関する自身の大きな課題であると考えています。先日、会社から渡された睡眠の質計測器で私の睡眠の質を測定してみたところ、なんと100点満点中、26点(ちなみに合格ラインは70点)と散々たる状態でした。どなたか睡眠の質を高める効果的な方法を知っている方がいらっしゃったら、ぜひ私に教えて頂ければ嬉しいです。いつの間にか健康の話でかなりの時間を割いてしまいましたが、次は「家族や仲間」についての話をしたいと考えています。
私はここ直近の3年の間に、妻と母を亡くしました。私が家族と呼べる人は、娘、姉、養父の3人だけとなってしまいました。若いころからサントリーでの仕事漬けの毎日を送っており、40~50代のほとんどが単身赴任生活だったため、ほとんど家で妻と娘との時間を持つことが少なく、特に一人娘とは全くの疎遠になっていました。恥ずかしながら娘が成年になっても、何を考えているのか、何が嫌いで何が好きなのかさえ全く理解していない状態でした。仲が悪いというよりも、どんな人なのかも理解していませんでした。それが妻の死去によって大きく変わったのです。まだ嫁に行っていない娘は現在、札幌の私のマンションで一人暮らしをしているのですが、お互いに父一人、娘一人という関係になったとたん、二人で過ごす時間が圧倒的に増えたのです。月に1度私は札幌の自宅に戻るのですが、お互いに用事のない時は、必ず一緒に食事を共にするようになりました。彼女がどんなことが好きで、どんなことに悩んでいて、普段考えていること良く理解できるようになりました。今年の8月には、徳島県の阿波踊りに一緒に参加し、帰りは松山の道後温泉に旅行に行くなど、とても楽しい旅行を二人で過ごしてきました。いまの自分にとっては、かけがえのないたった一人の大切な家族であるといまさらながら家族の大切さを強く感じると共に、娘を立派に育ててくれた妻に心から感謝をしています。皆さんも後で悔いがのこらないよう、家族との時間を大切にしてください。
次に仲間ですが、これも人生のセカンドステージを「黄金の期間」とするためには、絶対に欠かせないものだと私は思っています。簡単に言うと、「どんな時間を楽しむか」ということよりも「誰と時間を過ごすのか」が重要になってくるということです。前述した家族はもちろんのこと、家族以外の「気の知れた仲間」との語らいのひと時は、人生を楽しむにあたって絶対に欠かせない要件だと思います。自分としても日ごろ「幸せだな」と感じる瞬間は、仲間と一緒にお酒を飲んだり、共通の話題で興味のある話をしながら過ごす時間であることは間違いない事実です。先日も、12年前に共に学んだ「ビジネスコーチスクール」の仲間と、その中の一人が所有するマンションの屋上に集まり、飲みながらバーベキューでワイガヤで楽しみ、そのあとそのマンション内にある別の部屋に移動して、生ギターを伴奏に、思う存分、歌ったり踊ったり楽しい時間を過ごすことができました。私が一緒に過ごしたいのは、単なる友達ではなく、あくまで仲間であるということです。仲間は、共通の目標や興味を共有し、一緒に努力したり協力したりする人々のことを指し、友達は、互いに信頼し合い、個人的なつながりを大切にする関係です。共通の目標がなくても、楽しさや心の支えを提供し合えるのが友達です。これからは友達をたくさん作るのではなく、仲間を友達にし、共に楽しい時間を共有したいと考えています。
3つ目の「自己実現(仕事や趣味を通じての)」ですが、60代以降は、あきらかに人生において仕事とプライベートのウエイトが完全に逆転する傾向にあります。大半、一般的なサラリーマンは65歳までに企業を定年という形で退職しますが、その際に仕事をしないとか決めたとたんに、プライベートが100%になります。日本における65歳以上の就業率は上昇傾向にあり、2023年のデータでは、男性が34.1%、女性が18.2%となっています。この中でも特に65~69歳の就業率が高く、男性で60.4%、女性で40.9%に達しています。「定年後は遊んで楽しく暮らすつもりだ」と豪語していたサントリーの先輩が、半年くらい経って、神田、「遊んで楽しいのは、仕事があるからであって、毎日遊んでいるだけだとホント飽きてくる。適度に仕事をして、そ例外の時間を遊びで楽しむからいいんだ。何も仕事でなくても、趣味でもいい」と話をしていました。こうした事情の裏側には、健康寿命の延伸や経済的な理由だけでなく、人間にとって、社会とのつながりを保ちながら自己実現を図っていくことがいかに重要かということを示唆していると思います。まさに人生のセカンドステージでは「食うために働く」のではなく、「楽しむために働く」ということがベストなのだと思います。
最後の4つ目の「Some Money」ですが、確かにセカンドキャリアには、ある程度のお金がなければ快適な暮らしができないのも現実だと思います。2019年に金融庁が発表した報告書で示された日本の老後資金に関する「2,000万円問題」が話題になりましたが、夫65歳以上・妻60歳以上の夫婦世帯が年金だけで生活すると、毎月約5万円不足し、30年間で約2,000万円の資産が必要になると試算されました。しかし、夫が95歳、妻が90歳まで元気でいられるというのは現実的ではなく、年を取るにつれてお金を使うことが使えなくなり、実際にはそんなにお金はかからなくなるという別論が主流になっています。私が「Money」ではなく「Some Money」としているのは、最低限に必要なお金、つまり生活するのに困らないお金を意味しているからです。ゆえに優先順位としてもこの「Some Money」を最後の4番目としているのです。逆にお金が「Much Money」であっても、健康を害していたり、共に楽しい時間を過ごす家族や仲間に恵まれていなかったり、専念できる趣味や仕事がなければ決して楽しいセカンドステージを過ごすことはできないと私は強く思っています。
いま、サントリーでは「健康経営」を強く押し出し、全社にその理念を浸透させることに力を注いでいます。サントリーが推進する「健康経営」は、社員の健康を企業経営の重要な柱として位置づけ、全社員が心身ともに健やかに働ける環境を整えることを目指しています。具体的には、健康診断の充実やメンタルヘルスサポート、職場の環境改善、そしてワークライフバランスの推進など、多岐にわたる施策が実施されています。このような健康経営を推進する理由は、社員が健康でいることが企業の生産性や創造性の向上につながるだけでなく、社員自身の生活の質(QOL)向上に直結するからです。サントリーは、この取り組みを通じて、① 自分自身の健康に自信を持ちながら、仕事とプライベートの両方で充実した時間を過ごせること。② 心身の健康を土台に、新しいチャレンジに前向きに取り組み、自己成長を続けられること。③ 社会や家族の中で、活き活きとした存在感を持ちながら、周囲に良い影響を与えられること。このようなビジョンを共有することで、社員だけでなく、企業全体の持続的な発展を支える基盤を築いています。私自身も長い間、このような環境に置かれているうちに、自身の健康についての意識が高まってきたのではないかと感じています。
そしてサントリーの健康経営は、単に現役時代の生産性を高めるだけでなく、定年後の豊かな人生を支える「生涯価値」を提供してくれていると考えており、まさに定年が間近に迫っている私が今そのことを実感しています。社員が在職中に培った健康意識や生活習慣は、定年後も健やかで充実した日々を送るための基盤となります。例えば、定期的な健康診断や職場での健康推進活動を通じて得られた知識や意識は、病気を未然に予防し、自らの健康を維持する力として生涯役立ちます。また、健康な体と心があることで、退職後も新しい趣味や地域活動、学びなどに積極的に挑戦する余裕が生まれます。さらに、働く中で養ったストレス管理やライフバランスの取り方は、退職後の生活にも応用され、セカンドステージでの安定感と充実感をもたらします。このことにより、社員は社会や家族とのつながりを保ちながら、活力ある生活を続けることができるのです。健康を維持することで、医療費の負担が軽減されるとともに、経済的な安定も得ることができます。その結果、退職後も安心して自分の人生を楽しむことが可能になります。サントリーの健康経営は、こうした心身の健康や社会的なつながり、経済的安定を通じて、社員一人ひとりの幸福感を高め、定年後も豊かで前向きな人生を支える大きな原動力となっているのです。

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